院長のコラム | イースター島

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第32回 初日の出(イースター島):トンガリキのモアイ

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 新年明けましておめでとうございます。
昨年は色々辛い出来事の多かった1年ですが、今年は明るい年になって欲しいと切に願います。

 さて、新年第1弾は南太平洋の孤島、イースター島の初日の出でスタートしたい。
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 イースター島はチリ領だが、首都のサンチャゴから飛行機で6時間近くかかるとにかく遠い島だ。オランダ人がイースター(復活祭)の日に発見したので、この名前が付いたそうだ。
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 今回の写真は2009年元旦に撮った初日の出だ。
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 この島で日の出のモアイを撮影できる場所はこのトンガリキが一番なのだそうだ。
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 トンガリキのモアイは島内最大で15体のモアイがならんでいる。
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 実は、この島には侵略、災害、部族間の抗争などさまざまな悲しい歴史があり、その結果、ほとんどのモアイ像が倒されてしまった。
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 今でも島内のほとんどのモアイは無惨に倒れている。
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 その倒れたモアイ像の復元に日本の民間企業が大きく貢献した。香川県のタダノというクレーンの会社だ。断崖絶壁のこの島に港はなく、想像以上に大変な作業であったと思う。
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 今では、この15体のモアイは島内観光の一番の見所になっている。イースター島についてはまたの機会に詳しく紹介したい。
 今年も何卒よろしくおつきあい下さい。

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第126回 イースター島探訪1(チリ):いざ、イースター島へ

再び南半球に戻って、今回からは、改めてイースター島をシリーズで紹介していきたい。
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イースター島は南太平洋の孤島。チリ領なのだが、首都のサンチャゴから空路6時間近くかかる遠い島だ。オランダ人がイースター(復活祭)の日に発見したので、この名前が付いたそうだ。ちなみにスペイン語では「Isla de Pascua (イスラ・デ・パスクゥア)」、現地の言葉では「ラパ・ヌイ」と呼ぶ。
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イースター島へのフライトはラン・チリ(LAN)航空がサンチアゴからとタヒチのパペーテから定期便を就航している。
基本的に日本からは、アメリカの主要都市を経由してサンチャゴに入り、乗り継いでイースター島へ向かうのが一般的だ。
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チリという国は、ドイツ系移民が多い影響なのか、ラテンの国の中では異質にきっちりしている国で、このLAN航空も意外と信頼性の高い航空会社だ。海産物も豊富で、ペルーで食べる寿司ネタのウニやサーモンはチリで採れる。また、日本企業が「和牛」も飼育しており、食材は非常に豊富な国なのだが、食事は残念ながら概して不味い。それもドイツの影響なのか?
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サンチャゴ空港のマッサージチェアでちょっと一休み。
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イースター島が見えてきた。
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浜辺が少なく、断崖絶壁の孤島であることがわかるだろうか。
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素朴な空港に無事着陸。
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空港にもモアイのレプリカが建っている。
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のんびりと歩いて入国審査へ進んでいく。
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ターンテーブルの前で荷物を待っている様子。麻薬犬が荷物をチェックする。
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この係官のように、原住民の人はチリ人というよりも、南太平洋のポリネシア人だ。
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空港の壁には独特の絵柄が描かれている。
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今回の宿は、島で唯一の日本人ご夫婦が働かれている、Taha Tai Hotel。
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海辺に面した、居心地のいいのんびりとしたホテルだ。
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庭にはあまり見たことのない、不思議な植物が生えている。
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美味しかった、ちぎって食べれるパイナップル。
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島内に公共交通機関はなく、ツアー会社の車かレンタカーが足となる。今回は自分たちのペースで島を巡りたかったので、このジープをレンタルした。日本車だ。
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街の中心部の様子。ここにもモアイのレプリカが。。
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街のレストランへ食事に。
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チリの食事は不味いと書いたが、ここイースター島の食事は意外といける。マグロなどの魚介類を美味しく調理してくれる。
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これはマグロのタルタル。結構美味しかった。

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第127回 イースター島探訪2(チリ):オロンゴの「鳥人伝説」とラノカウ火山

イースター島は周囲約60km、北海道の利尻島とほぼ同じ大きさだそうだ。島には三つの休火山がある。
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今回巡った島内の遺跡を地図で示してみる。島内唯一の村が青丸で示したハンガロアで、宿泊施設やレストランはこの地域にある。ここから島内をレンタカーで巡る。
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まずは島の最南端にあるオロンゴ岬へ。岩には文字のようなものが彫られてあり、眼下に見える島ではかつて鳥人儀式「鳥人レース」が行われていた。ここから岩山を駆け下り、海を泳いで、島に飛来する海鳥の卵を採って帰ってくるという過酷なレースであったらしい。勝った部族の長が1年間島の長となるというものであったらしい。
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反対側にはラノカウ火山の火口湖が拡がっている。
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湖面と海とのコントラストが美しい。
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片手にビデオ、片手にカメラのいつもの姿。
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次は「アナカイタンガタ」という洞窟へ。
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波打ち際にぽっかりと空いた自然の洞窟だ。
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断崖絶壁を階段で下りていく。
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洞窟の入り口だ。
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洞窟から海を見た様子。
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洞窟内には鳥の壁画がある(これが有名らしい)。「アナ・カイ・タンガタ」とは「食人洞窟」という意味らしく、鳥人レースの勝者が敗者を食べる「食人儀式」が行われたといわれる洞窟なのだそうだ。
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何とも荒々しい景色だ。
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この島が絶海の孤島であるということがわかる。

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第128回 イースター島探訪3(チリ):モアイの製造工場、ラノ・ララク その1

では、これからいろんなモアイ像を紹介していきたい。
まずはモアイの製造工場として知られる、ラノ・ララクから。
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ラノ・ララクの山が見えてきた。この山でモアイが造られ、運び出されていった。
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山肌に近づいていくと、斜面にポツポツと立つ物体が見える。
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ここがラノララクの入口だ。ここから山を登っていく。
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緩斜面に無造作に立つ物体。モアイだ。
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間隔も、向きもばらばらだ。
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倒れているモノもある。
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道しるべのようになっているモアイもある。
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ここのモアイには帽子が乗っていない。帽子は別の場所で造られたからだ。
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山の斜面から見下ろすと、島の地平線が拡がる。何とも荒涼とした景色だ。
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その先には紺碧の海が拡がっている。
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これがモアイの制作現場だ。
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斜面の岩肌を彫ってモアイを製造していく。
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できたモアイは斜面の傾斜を利用して、下に運ばれていくというシステムだ。なるほど。
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モアイはみな少し違った顔をしている。これが何とも癒し系で、ずっと見ていても飽きない。
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見る角度によっても違ってくるし。
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陽の当たり方によっても違ってくる。
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同じモアイでも、朝夕とでは違う顔をしているし、晴れた日と雨の日では全然違う顔をしている。
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顔の長い、典型的なモアイ。
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顔の短いモアイもある。」
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倒れかけ、寸止めのモアイ。
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うなじがかわいいモアイ。
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何とも落ち着いた光景だ、
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あごの張った、男前のモアイ。

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第129回 イースター島探訪4(チリ):モアイの製造工場、ラノ・ララク その2

ラノ・ララクのモアイの風貌をもう少し。みんな、それぞれに個性がある。
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何か男前なモアイ。
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のっぽなモアイ。
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見る角度によって、雰囲気が変わる。
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この角度からみると、何かを訴えかけているような、悲しい感じがする。
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かなり朽ち果てたモアイ。
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倒れてしまっているものもある。
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何のために造られたのか?
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前倒れのモアイは、何か悲しい。
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朝と夕の陽の当たり方によっても表情を変える。
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同じ顔が二つ。
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影が伸びてきた。
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モアイの後ろ姿は、何か哀愁を感じる。
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海辺に15体のモアイが見えてきた。トンガリキのモアイだ、
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ここのモアイは唯一、海を背中にして立っている。
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荒波の前のモアイもいい感じだ。

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第130回 イースター島探訪5(チリ):アフ・トンガリキ

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当院ホームページの院長プロフィールに使っている写真。後ろに並んだ15体のモアイがトンガリキのモアイだ。
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アフ・トンガリキの標識のそばには、何か古びたモアイが立っている。どこかで見たような。。。
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「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」みたいなモアイが荒涼とした原野にポツンと立っている。
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トンガリキのモアイ。大小15体のモアイが海に背を向けて並んでいる。
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島内には色んなモアイがあるが、海に背を向けて立っているのは、ここトンガリキだけだ。
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ここにも倒れたモアイが一体。
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この15体のモアイには日本の技術が深く関わっている。
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香川県にある「タダノ」というクレーン会社が自腹で、倒れたモアイを起こし、修復するというプロジェクトを1991年に立ち上げた。
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台座の上に整然と並んだモアイたち。このトンガリキのモアイは日本との友好のシンボルだ。
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今ではイースター島で一番のシンボルになっている。
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こんな具合に、手乗りモアイ。
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初日の出の様子を何枚か。
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島の方角から、日の出はトンガリキ、夕日はタハイが美しい。
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海と雲と太陽が織りなす、早朝のスペクタクルショーだ
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日が昇ってきた。
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モアイ達がご来光を拝んでいるようだ。

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第131回 イースター島探訪6(チリ):モアイを巡る その1

では、島内の色んなモアイを巡って行きたい。
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まずは「アフ・アカハンガ」。ちなみにアフとはモアイが建つ祭壇のことだ。
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といっても、ここのモアイは建っていない。というか倒されている。
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部族間の争いで起こった「モアイ倒し戦争」で、島内の多くのモアイが倒された。
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モアイの目には霊力が宿ると考えられていたため、皆、うつぶせに倒されている。
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モアイの帽子(プカオ)だけがポツンと残されている、
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何か寂しい光景だ。
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次はアフ・アキビのモアイ達。
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7体のモアイが丘の上の祭壇に整然と並んでいる。
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ほとんどのアフ(祭壇)が海辺にあるのに対して、ここの祭壇はかなり内陸にある。
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トンガリキのモアイとは違って、皆、顔がよく似ている。
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ここのモアイも海の方角を向いている、数少ないモアイだ。
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次はモアイの帽子(プカオ)の製造工場である、プナパウだ。
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このあたりでとれる赤い岩でプカオが造られた、今も主のないプカオだけが散乱している。しかし、モアイ本体の製造工場であるラノ・ララクからは10数キロ離れており、何でこんな離れたところで造ったのかも不思議の一つだ。

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第132回 イースター島探訪7(チリ):モアイを巡る その2

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お次は海辺にある、アフ・ビナプへ移動。
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転がっている赤いプカオ(モアイの帽子)が何かもの悲しい。
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ここのモアイも全て倒されたままだ。
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プカオだけが主から離れて転がっている。
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紺碧の海だ。
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イースター島周辺は波が高い。
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空港ではサーフボードを持ち込む観光客を多く見かけた。モアイ見学ではなくて、サーフィンをする目的でこの島にやって来るようだ。
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波しぶきが豪快だ。
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次はイースター島では珍しい、海水浴のできるビーチ、アナケナ・ビーチだ。
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きれいな白砂のビーチに青い海、人影もまばらで、最高のムードだが、日陰がどこにも無い。ここで遊ぶのには、かなりの日焼け対策が必要だ。
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椰子の木が植えられていて、南国ムード満点だ。
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このビーチのアフにもモアイがいる。
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アフ・ナウナウのモアイだ。7体のモアイが海を背にして立っている。
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そのうちの4体はプカオを載せている。
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少し離れて、ちょっと変わったモアイが立っている。
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ホツ・マツア王のモアイだ。
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最初にこの島へ渡ってきたホツ・マツア王が、このビーチから上陸したと言われている。
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島には牛が放牧されている。
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次はアフ・テピトクラへ
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この倒れているモアイは島内で唯一名前が付いていて、「パロ」と呼ばれる。アフに立っているモアイでは、一番大きなモアイらしい。
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この近くに、テピト・オテヘヌア(地球のへそ)と呼ばれる丸い石が置かれた"パワースポット"がある。この石の上にコンパスを置くと針が回るそうだ。。。またこの石に額をつけて願いごとを念じると叶うらしい。
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充電できるとでも思っているのだろうか?携帯電話を置いている人がいた。娘達は頭が良くなるようにと、石に額を付けていた。

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第133回 イースター島探訪8(チリ):馬で巡る

サーフィンなどの目的で訪れる場合を除いて、この島では、モアイを見ること以外にすることがない。
オプショナルツアーが充実しているわけはなく、レンタカーやレンタサイクル以外に移動手段がない。
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そこでおすすめなのが、この"乗馬ツアー"だ。
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乗馬体験などという甘い代物ではない、各自が馬に乗って、半日かけて島を巡る。
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馬は躾けられているので、コースを大きく外れることはないが、それでも乗り手の動きに反応するので、かなりスリリング、おまけにこのコースがアップダウンに富んでいる。
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ちょいと一服。おしりが痛くなってきた。
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通常の観光では行くことのない、変わった場所にも連れて行ってくれる。
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これは海辺の崖に連なる洞窟だ。真っ暗な中を恐る恐る這うように進んでいくと、光が見えてきた。
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そこは断崖絶壁だ。
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ツアーも終盤、道路に出てきた。
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そろそろ夕暮れ時が近づいてきた。
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後ろにハンガロアの街が見える。
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最終目的地のタハイに到着だ。ここの夕日は絶品なのだ。

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第134回 イースター島探訪9(チリ):タハイの夕日

イースター島の最後は、夕日の美しさで有名なタハイから。
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タハイには3つのアフがあり、向かって右端にあるのがアフ・コテリクのモアイ。島内で唯一、目が入っているモアイで、帽子(プカオ)を載せている。目が入ることで、今まで見てきたモアイとは何か違う感じがする。
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向かって左端がアフ・バイウリで5体のモアイが並んでいる。
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アフ・バイウリの右に一人立っているのが、アフ・タハイのモアイだ。
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これら3つのモアイと海と夕日が、格別なサンセットを見せてくれる。
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バックの船がまたいい感じを醸し出す。
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空がだいぶ赤く染まった。
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日が沈んでしまった。空の色がどんどん変わっていく。
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少し違った角度から。
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夕日がモアイに反射する。
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どこから見ても美しい景色だ。
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少し引いてみる。
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アフ・タハイのモアイから。
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波が結構激しく打ちよせる。
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空が輝いている。
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アフ・コテリクのモアイから。
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二つのモアイを入れて。自分はこの方向からの景色が一番気に入った。
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モアイをバックに日が沈んでいく。
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雲の様子がめまぐるしく変わっていく。
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少し角度を変えて。
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日が沈んだ。サンセットショーの終了だ。
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船の明かりが、なんかしんみりとしていい感じ。
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モアイの上と月と星。

イースター島は本当にモアイしかないような島だ。「モアイだけしかない」と否定的な感想を言う人もいるが、ゆっくり滞在して、島の風景や自然と共にモアイを見て欲しい。自分は滞在中にラノ・ララクに何度も足を運んだ。
日の当たり方によって、朝と夕方の風景が全く違うのだ。日中にさらりと見て終わりではあまりにもったいない。アナケナ・ビーチで海水浴なんてのもいいのかもしれない。馬での散策は特にお勧めだ。チリの食事は概して美味しくないのだが、イースター島の食べものは比較的美味しいので、是非、ゆっくりとした日程で訪れて欲しい。

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第135回 少しだけサンチャゴ(チリ):ワイナリー見学

帰りに立ち寄った、サンチャゴの街と近郊のワイナリーを紹介する。
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サンチャゴには主に仕事で、かれこれ18回程訪れた。サンチャゴは立派な近代都市だ。南米の都市の中では治安も比較的いい。ただし、正直なところ観光的な魅力は。。。だ。
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奥に見えるのは旧市街のシンボルである大聖堂だ。
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左奥の立派な建物は中央郵便局。
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モネダ宮殿、現在は大統領府として使用されている。サンチャゴ旧市街はこんな感じで、南米他国の旧市街と比べると、やはり見劣りする。
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サンチャゴ市内にも一体、本物のモアイ像がある。イースター島から持ち出されたモノらしいが。本場で見てきた後では。。。
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チリと言えば、やはり"ワイン"。安くて美味しいワインが楽しめる。ワイナリー見学はお勧めの観光コースだ。今回はサンチャゴから車で45分ほどの"Santa Rita" ワイナリーを紹介する。調べてみると、ここSanta Rita のワインは、日本ではサッポロビールが販売している。
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荘園風の建物で、「Casa Real」というホテルを併設している。中庭には花がいっぱいだ。
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実際のブドウ畑はこんな感じ。
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これが、ワイン用のぶどうだ。果物として食べるブドウとは少し違う。
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ツアーでワイナリー内の作業工程を見学できる。これは昔使用していた、ブドウを絞る装置だそうだ。
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現在の近代的な設備。
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ここで樽に詰め替えられる。
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樽の貯蔵庫。
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実際にはこんな感じ。
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ワインボトルが積まれていた。
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このワイナリーにはレストランがあって、ここで料理と共にここのワインが色々楽しめる。そして気に入ったワインを買って帰るという仕組み。料理も美味しく、雰囲気も非常によかった。見どころの少ないサンチャゴで、お勧めの観光スポットだ。


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