大阪 城東区の内科、循環器内科クリニック。循環器疾患、生活習慣病の管理、花粉症などアレルギー疾患、禁煙外来対応。
“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録
なかなか更新ができず、4ヶ月ぶりの更新となる。
今回紹介するのは、以前からずっと行ってみたかった国「アイスランド」。北極圏に近い、火山や滝など"絶景の宝庫"と言われている国だ。
今回は成田からスカンジナビア航空で、ノルウエーのコペンハーゲンを経由してアイスランドへ向かう。
コペンハーゲンで乗り継ぎ時間が7時間あったため、コペンハーゲン半日観光をしてみることにした。
実はコペンハーゲンは"ちょこっと観光"で有名な街。何と言っても、空港から鉄道で15分と近い上に、街がコンパクトなので、徒歩で十分観光できる。自転車文化がかなり発達していて、自転車専用レーンが整備されている。知らずにボケーっと信号待ちしていると、自転車にひかれそうになる。レンタルサイクルもあって、自転車で街を回ることもできる。
コペンハーゲンは運河が発達した街で、1時間で運河から街をぐるっと見てまわる、運河クルーズに乗ってみた。運河沿いの建物はカラフルで、ノルウエーのベルゲンのような街並み。
この様なオープンエアな船で、運河から街をめぐる。
運河沿いには様々な用途の船やヨットが停泊している。
こんな低い橋の下も潜っていく。
海側に出て、近代的建築物を見ていく。別名、ブラックダイヤモンドと呼ばれる、王立図書館。
奇抜なデザインのオペラハウス。
何やら人が集まっているところに、近づいていく。
これは、シンガポールの"マーライオン"、ブリュッセルの"小便小僧"とならび、"世界三大がっかりポイント"と呼ばれる、アンデルセンの"人魚像"。確かにがっかりだった。
陸に上がって、街並みの外観は他のヨーロッパの街と大差ないが、どこかオシャレな感じがする。
デンマークといえば、ブロックのLEGO(レゴ)。
色んな色や形のブロックがバラで売られている。
運河沿いの街並みもブロックで再現。
日本食レストラン"もどき"もある様だが、"うなぎ"の"ぎ"が裏返し。
有名な"チボリ公園"
"チボリ公園"の入り口。
デンマーク最大の鉄道駅である中央駅。重厚な建物だ。
駅の構内は結構、近代的。ここから15分で空港に戻る。
コペンハーゲン空港は結構大きく店舗数も多い。回転ずしもちゃんとある。でも、値段がバカ高い。
ここから乗り継いで、アイスランドのケフラビークへ出発だ。
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夜にコペンハーゲンを出発し、アイスランドを目指す。アイスランドまでは約3時間のフライトだ。北欧の都市から、さらに北へ3時間飛ぶのだから、さすがに北の果てに向かうといった感じだ。
アイスランドの街の明かりが見えてきた。深夜0時頃なのに、どことなく空が明るい感じがする。いよいよアイスランドに到着する。
国際線の玄関口、ケフラビーク空港に到着。首都のレイキャヴィークからは50kmほど離れている。
入国審査へ向かう途中、壁の写真に感激。ふと出会ったこの景色と色に惹かれて、こんな写真が撮りたくて、今回アイスランドに来たといっても過言ではない。
レンタカーのカウンター前の様子。ノースリーブの人もいれば、ダウンを着込んだ人もいる。日本では灼熱の8月、さすがにアイスランドだ。
空港近くのホテルで一泊し、翌朝レンタカーで、まずはゴールデン・サークルへ向けて出発した。ゴールデン・サークルとはアイスランド南西部にある、大瀑布、間欠泉、大陸プレートの割れ目などの有名な観光スポットが集まった一帯を指す呼称で、アイスランド観光の定番中の定番なのだ。まずは、ケリズ (Kerið)という名のカルデラ湖。
ケリズ は深さが 55 mあるカルデラ湖で、カルデラの形状が非常に綺麗に保存されていることで有名。
次に、グトルフォス(Gullfoss)大瀑布へ。駐車場から少し歩いて行くと、その先に水煙が上がっている。
グトルフォスとは「黄金の滝」という意味。2段の滝が美しい。
滝のスケールとしては、イグアスやナイアガラにはかなわないが、遊歩道や展望台がうまく配置されていて、いろんな角度や距離から滝を見ることができ、迫力満点だ。
1段目の滝はすぐ真上から眺めることができる。
水しぶきを浴びながら、かなりの迫力だ。
後方から滝を眺める。
2段目の滝からは水煙が立ち登り、霧のように辺りを包む。
滝壺からは、まるでフィヨルドの様に切り立った谷壁につながっていく。
大地の割れ目に隠れた絶景という感じだった。
次はゲイシール(Geysir)間欠泉。
ゲイシール間欠泉は最大で60m程噴き上がるそうだが、今では日に数回程度しか噴出しないようだ。
すぐ近くにあるストロックル間欠泉、やや規模は小さいが、5ー10分ごとに20mほどの噴出が見られる。
度々噴出するのだが、うまくタイミングを合わすことがなかなか難しい。
蒸気とともに、ドバーッと噴き出す。
そろそろ昼時、しばしドライブ。
トマト農場に併設されたレストランでランチ。
地熱を利用したビニールハウスで、通年でトマトを生産している、
ここのトマトスープと焼きたてパンが有名で、確かに美味しかった。ビールにもトマトが浮かんでいる。
ゴールデン・サークルの最後は世界遺産、シンクヴェトリル国立公園(Þingvellir)だ。アイスランドは北米大陸プレートと、ユーラシア大陸プレートのちょうど境目が隆起してできた島なので、本来海底深くにある大陸プレートの割れ目を、地表で見ることのできる、非常に珍しい場所なのだ。手前が北米大陸プレートで、川の向こうがユーラシア大陸プレートになる。
二つの大陸プレートに引っ張られてできた、地球の裂け目を「ギャオ(Gjá)」という。その一つで最大の「アルマンナギャオ(Almannagjá)」。
約9千年前にできたそうで、長さ8kmも続き、その間を歩くことができる。
左が北米大陸プレート側で、右がユーラシア大陸プレート側、年に数cmづつ拡がっいて、北米大陸とユーラシア大陸が離れていっている。
地球が生きているということを体感したような。。。
中々更新できず、ずいぶん時間が過ぎてしまった。気合いを入れ直して、アイスランドの絶景を紹介したい。
これは、ケフラビーク空港にあった写真パネルだが、滝と山と空と海の何ともいえない景色。アイスランドの代名詞のようなこの景色を見てみたくてここまでやって来たと言っても過言では無い。これからその舞台であるスナイフェルスネス半島を目指す。
ゴールデンサークルの観光を夕方5時頃に終えて、急ぎ西へ向かう。アイスランドの道は、島をぐるりと1周するリングロードと呼ばれる環状道路が主要都市を結んでおり、すごく走りやすい。
緯度が森林限界を超えているので、木々の無い不思議な美しい景色が続く。何かアンデスの高地に似ている。
8月のアイスランドは日没が夜10時半頃なので、夜9時頃まで観光することができる。1日をすごく有効に使えるのだが、その分、体力的には疲れる。
写真の撮影地であるスナイフェルスネス半島の北側の町、グルンダルフィヨルズルに午後8時過ぎに到着。これが写真に写っていた、キルキュフェトル山。正三角形の山で、こうやって見ると、そうパッとしない。。
夕食もそっちのけで、日没前に写真撮影のポイントを下見に行った。何やら小さな滝が見えてきた。
これも、知らなかったら通り過ぎてしまう程度の小さな滝なのだが。。
橋を渡って、ぐるりと滝の反対側に回り込んで、滝の後方から山を見てみると、
はいはい、確かにあの代表的な写真のような構図が出現した。
誰が見つけたのか、この地点から見ると、何でも無い景色の組み合わせから、見事な構図が生まれる。これに朝日の色が加わることによって、さらに幻想的になる。長い長い、アイスランド1日目が終了。
翌朝、もう一度同じ場所に行ってみると。すでに多くの人がカメラを構えていた。
空が見事に赤く染まり、海と川が光っている。
日中に見るのとは全く違う景色となる。
刻々と色が変わってくる。
特に写真に加工は加えていないのだが、山が光り出すと、全体が絵のように見えてくる。
すっかり夜が明けてしまった。
朝焼けのショータイムは30分ほどで終わった。
撮影ポイントはこんな場所で、こうやって見ると、何の変哲も無い小さな滝なのだが。。。
日が昇ってきた。長い一日の始まりだ。今日はスナイフェルスネス半島の見所を回って、アイスランド南部の中心都市ビークを目指す。
アイスランド2日目は、朝焼けが見れたのは幸運であったが、その後は曇天から雨。スナイフェルスネス半島を海岸沿いに走って行く。
観光のピークと言われる8月だが、道を少し外れるとほとんど人はいない。静かな砂浜になぜかテーブルがぽつんと。
海岸に溶岩でできた崖がせり出す。
車を降りて、何も無い溶岩の原野をぶらぶら歩いていくと、原色の建物が。。
木造の灯台だ。どんより暗い景色の中にオレンジが映える。
進んでいくと、道がふたつに分かれていた。何か人生の分岐点を考えさせられるような景色だった。
少しは知ってヘトルナルの街に着いた。
海辺に小さな教会がぽつんと建っている。
木製の素朴な教会だ。
溶岩でできた海岸線、アルナルスターピ。
奇岩がおもしろい景色を作り出している。
アーチ型の岩。
海辺にぽつんと建つ黒い木製教会。こういった素朴な風景もアイスランド独特だ。
アザラシが見れるというイートリ・トゥンガの海岸。
溶岩の海岸を進んでいくと。。いた!いた!
厳しい海の表情とは対照的に、なんとものんびりしている。
じゃれ合っている様で微笑ましい。
こんな身近に野生のアザラシが見れるとは驚きだった。
スナイフェルスネス半島の観光を終えて、アイスランド南部観光の拠点、ヴィークを目指す。
アイスランドは滝でも有名。ヴィークへ向かう途中、2つの有名な滝に立ち寄っていく・
まずはセーリャラントスフォス。60mの滝。
この滝は奥が空洞になっていて、
滝の裏側が歩道になっている。
滝の内側から外の景色を見ることができる。
水しぶき対策をしておかないと、ずぶ濡れになってしまう。
次の目的地、スコゥガフォスが見えてきた。
滝の前はキャンプ場になっている。
高さ62mの豪快な滝だ。
滝の上に登っていくことができる。
素朴で不思議な景色を眺めながら、リングロードを東に走っていく。
ところどころに立派な滝が見える。
牧草を刈り取って、丸めて白いビニールで円筒状の塊に。この景色もなんかおもしろい。
ディルホゥラエイという岬を目指す。
黒い砂浜、ブラックサンドビーチ。
ディルホゥラエイが見えてきた。
ディルホゥラエイに来た目的は、この岬が、アイスランドを代表する鳥、パフィンの有名な営巣地だからだ。
夕暮れ時に自分の巣に、餌をくわえて帰ってくる。その姿をひと目見たかった。
といっても、パフィンは崖に巣を造るので、上から巣をみることはなかなか困難だ。飛んでいる姿は見られても、なかなか降りてきた姿が見られない。
あきらめて、もう帰ろうかとしていたところに、一羽がふと現れた。これには興奮して、うまくシャッターがきれない。
望遠で近づいてみると、口にエサをくわえている。
正面からもパチリ。なんともカラフルで可愛らしい鳥だ。
目とくちばしに特徴がある。日本名はニシツノメドリというらしい。
どこかペンギンのような愛嬌がある。
思わず、お土産にパフィンの置物を買ってしまった。
小雨降る中、ヴィークの街に到着。明日は氷河へ。
翌朝、ヴィークを出て、アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル国立公園を目指す。
氷河が見えてきた。
だんだん近づいて来た。この氷河は国土の8%を閉める大きさがあるらしく、見えているのはそのごく一部だ。
ヴァトナヨークトル氷河観光の拠点、スカフタフェットルに到着。ここにはツアー会社のオフィスがあり、ここで準備を整えて、様々な氷河アクティビティーに出発していく。
まずは氷河トレッキング。氷河の麓まで車で移動し、
しばし山道を登り、氷河をめざす。
途中で、アイゼンを靴に装着し、ピッケルを手に持って、氷河トレッキングの始まり。
まさに、氷の上を登っていく。
振り返ると、氷河が溶けてできた湖が綺麗に輝いていた。
美しい光景を眺めて、しばし休憩。
ザクッ、ザクッと音を立てながら登っていく。
約1時間、氷のトレッキングを楽しんで下山。
氷河を後にして、一旦、スカフタフェットルに戻り、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を目指す。
ここでは防寒の完全装備。ちなみに日本はお盆休みの8月中旬。北の果てに来たことを実感。
ここがヨークルスアゥルロゥン氷河湖。
氷河の破片が湖にプカプカ浮かんでいる。
ゾディアックというゴムボートに乗り込み、氷河クルーズの始まり。
眼前に氷河の崖が迫る。
プカプカと氷河の破片が浮かんでいる。こういった光景は、パタゴニアのモレノ氷河、ウプサラ氷河そっくりだ。
ともに地球の北と南の果て、南北で同じ様な光景が見れるというのが興味深い。
氷が青く輝く。
ちなみに、氷は小さく見えても、9倍の大きさの氷が水面下にある。
氷の間を縫う様に進んでいく。
氷壁が目の前に見えてきた。
温暖化の影響で、急速に後退しているらしい。
日本の真夏に、北の果てに居ることを実感したクルーズだった。
最終日に首都レイキャービックに戻ってきた。
こじんまりとして、カラフルでおしゃれな街。
ここは首相府、日本で言うところの総理官邸。塀や警備員が居るわけでもなく、何ともオープンな建物だ。
セグウェイで巡る、市内観光ツアーもある。
何ともアートな壁。
レイキャービックのランドマーク、ハットルグリムス教会が見えてきた。
非常に前衛的な建物だ。
中ではちょうど、パイプオルガンの演奏が行われていた。オルガン奏者の服装にまたビックリ。本当に自由な国民性が現れている。
73mの高さがあり、展望台へはエレベーターで登ることができる(有料)。
レイキャービックの街並みを一望できる。
街のスーパーの様子を少し。アイスランドは物価が高いことで有名だが、卵10個パックが安い方で569クローネ、日本円で約500円。
これはパンケーキの素。ペットボトルにパンケーキミックスが入っていて、牛乳を入れて振るだけでできあがり。
ありそうで無い発想に感心した。
日本では冷蔵物は冷凍庫だが、ここでは冷凍室に置かれている。
フランクフルトにベーコンが巻かれている。これもあんまり見ないが美味しそう。
レイキャービックの名物はホットドックらしい。ホットドッックスタンドには行列ができている。確かに美味しかったが、特に。。。
土産物屋にはバイキングが。
どこもかしこも、なんかアートしている。
レイキャービックを後にして、最終目的地のブルーラグーンへ向かう。湯気が見えてきた。
ブルーラグーンはアイスランドの名所のひとつで、いわゆる大きな露天風呂。
ブルーラグーンのことは知ってはいたが、恥ずかしながら、天然の温泉と思っていた。実は人工の温泉で、近くにある地熱発電所の排水をを溜めて造った、人工の温泉池なのだ。
名前の通り、含有物のせいで、青白い温泉だ。
中はいたって近代的で、ロッカーも電子キー。
もちろん中は水着着用。温泉プールの様なもの。
外気が冷たいので、ぬるめのお湯がちょうどいい。泥パックなども楽しめる。
中にはドリンクバーもあり、お酒も飲める。
アイスランドの温泉で飲むビールは格別だ。
これで今回のアイスランドシリーズは終了だが、アイスランドにはまだまだ見所がある、冬のオーロラツアーにも挑戦してみたい。