大阪 城東区の内科、循環器内科クリニック。循環器疾患、生活習慣病の管理、花粉症などアレルギー疾患、禁煙外来対応。
“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録
舞台はいったんヨーロッパに戻って。
世界をあちこち旅してきたというと、お勧めは何処ですか?とよく尋ねられる。趣味嗜好によって旅先の善し悪しは変わるのだが、自然の景色好きの自分は、院長イチオシのヨーロッパの穴場、クロアチアをお勧めする。
クロアチアと聞いてピンと来ない人も多いと思う。
クロアチアは1991年に旧ユーゴスラビアから分離独立した国で、バルカン半島の付け根に位置し、アドリア海に面してイタリアと向かい合う。歴史的には海岸部のダルマチア地方はベネチア共和国の属州であったことからも、ローマ帝国の影響を強く残している。食事もイタリア料理に近く非常に美味しい。
クロアチアは山、美しい海、歴史建造物、美味しい食事と色んな要素を満たしてくれる。今回はクロアチアの行程に加えて、数奇な歴史をたどった、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにも足を伸ばし、今もなお深く残るボスニア紛争の傷跡も垣間見た。まずは全体をさっと紹介する。
まずはクロアチアが誇る世界自然遺産のプリトヴィッツェ国立公園。立体的に滝で繋がる湖とエメラルド色で透き通った湖水が神秘的だ。
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。サラエボの冬季オリンピック会場は今、大きな墓地となってしまっている。
ボスニア紛争後に再建されたモスタルのスタリ・モスト(古い橋)は世界遺産に登録されている。
「アドリア海の真珠」 ドゥブロヴニク。実際は異なるようだが、ジブリアニメ「魔女の宅急便」の舞台の様な街。
アドリア海に浮かぶ島々のビーチ、これもジブリアニメ「紅の豚」そのもの。熱帯の珊瑚礁の海ではないが、とにかく海がきれいだ。
クロアチアのビシェヴォ島では、本家カプリ島に勝るとも劣らない「青の洞窟」がある。
ローマ遺跡のような街スプリト。
クロアチアの首都ザグレブ。地味だが何か感じのいい街だ。
次回からそれぞれのスポットを詳しく紹介していきたい。
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今回の旅程はクロアチアの首都ザグレブの空港でレンタカーを借り、陸路でプリトヴィッツェ湖群国立公園ーサラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)ーモスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)ードゥブロヴニクースプリト、スプリトから船でアドリア海の島へ渡り、帰りはスプリトから寝台列車でザグレブへ戻る行程だ。
まずはクロアチアが誇る世界自然遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園をめざす。
これがプリトヴィッツェ湖群国立公園の案内板。16の湖が立体的に8kmにわたって滝でつながって、美しい景観をつくり出している。
公園内には所用時間によって何通りもの散策ルートがあり、このような遊歩道を歩いていく。
森の中の散策は、すごく気持ちがいい。
この地域の地質が石灰質であるためか、湖水はエメラルド色で、
何故か異常なまでに透き通っている。
湖の底の様子まで透けて見える。
魚もたくさん寄ってくる。
エメラルド色の水の中に魚の姿が浮かび上げって見える。なんだか不思議な光景だ。
遊歩道の脇にはこの様なかわいい花々が咲いている。
緑の中に原色が映える。
湖と湖はこのように滝で立体的につながる。
それぞれの滝には名前が付いていて、特徴を表していて面白い。
何といっても、このプリトヴィッツェ湖群は高いところから見下ろす景色が美しい。
湖と湖を滝がつなぐ間に遊歩道が通っている。
これが有名なプリトヴィッツェの景色、立体的に湖がつながる。
この景色はある場所に行かないとみることが出来ない。散策ルートの中には入っていないルートも多い。インフォメーションセンターの人に写真を見せて、この景色が見える場所をと教えてもらった。これを見なくてはここに来た値打ちがないのだ。
この美しい景勝地も1991年のクロアチア紛争ではセルビア人に占拠され、一時はユネスコ世界遺産の危機遺産リストに登録されたことがあった。
次回はボスニア紛争の戦場と化したボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを訪れる。
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今回はクロアチアきっての観光名所、世界遺産「ドゥブロヴニク」を紹介する。この地はクロアチア本土とは陸続きではなく、いわゆる飛び地になっており、陸路からだといったんボスニア・ヘルツェゴビナを通過することになる。観光シーズンにはフランクフルトなどからドゥブロヴニクへ直行便も出ている。
半島のように海に飛び出た旧市街は、「アドリア海の真珠」と謳われる。
アドリア海の濃いブルーに赤煉瓦がよく映える。
この街は、中世に海洋都市として交易で栄えた。
当時の砲台が今も残っている。
屋根の色が統一されていて整然と並んでおり、非常にかわいらしい街並みだ。
この街には今でも普通に人が住んでいて、洗濯物が干してあったり、生活の匂いがする。
実際には異なるようだが、アニメ「魔女の宅急便」の街並みを思い描いてしまう。おしゃれな港町といった感じだ。
実際に街の中を歩いてみると、カフェやみやげ物屋などもあり、いい感じである。
高い壁には、さすがに重厚感がある。
細い路地にも、非常に趣きあがる。
旧市街のすぐ隣にはプライベートビーチがある。
トップレスの女性が多く、目のやり場に困ってしまう。
こういった街中の海なのに、水は非常に透明感が高く美しい。アドリア海は本当に綺麗な海だ。
こんな具合に海に浮かびながら、世界遺産を見物することもできる。これは贅沢。
夕暮れ時を狙って高台に上がった。
ここから見る旧市街は本当に美しい。
ホテル・エクセルシオールからの夜景。旧市街がライトアップされて幻想的に浮かび上がる。
ドゥブロブニクでは是非このホテルに泊まって欲しい。レストランからの眺めが、朝も夜も本当に美しい。
高台からの夜景ももちろん美しい。
次回はアドリア海の島に渡り、クロアチアの「青の洞窟」を紹介する。
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クロアチアの旅も後半戦、これからは美しいアドリア海の島々を紹介する。
まずは、クロアチア版「青の洞窟(モドゥラ・シュピリャ)」。「青の洞窟」といえば、イタリアのカプリ島が有名だが、クロアチアには本家を凌ぐモノがあるという。
ドゥブロブニクから陸路スプリトまで北上し、そこでレンタカーを返却して、フェリーでVis島(ヴィス)へ渡る。
「青の洞窟」へは何通りかの行き方があるのだが、我々はVis島に宿をとって、そこからのツアーに参加した。
これがVis島、派手さのない素朴な島だ。
アドリア海で夏を楽しむヨットがたくさん泊まっている。
村の海水浴場という感じ。
でも、水は透き通っていて、すごくきれいだ。
共産圏の象徴、大衆車の現地生産フィアット。こんな具合に改造されているのが、民主化の証か?
ボートで「青の洞窟」のあるビシェヴォ島(Biševo)へ到着。
珊瑚礁の海を彷彿させるぐらいきれいな海だ。
ここから小型ボートで青の洞窟へ向かう。
これが、青の洞窟の入り口。
頭を打ちそうな入り口を入っていく。
暗闇の中をゆっくりと進んでいくと。
蒼く輝く光が見えてきた。
こりゃなんだ!と驚くぐらい美しい。
幻想的に蒼く光り輝く海。よく下を見ると海が限りなく透き通っている。
恐らく色んな自然条件が偶然に重なることによってできる、自然の芸術であろう。
もちろん、好天の日にしか見ることは出来ない。
中から入り口を見ると。
自分はイタリアのカプリ島には行ったことはないが、この青の洞窟は見る価値の高い逸品景色。美しい。すばらしい。
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クロアチアの観光案内を見ると、写真のような面白い形をした何とも美しいビーチが紹介されていた。
Brac(ブラチ)島のBOL(ボル)にあるZlatni rat(ズラトニ・ラット)というビーチで、「黄金の角」という意味だそうだ。ヨーロッパで有数の美しいビーチとのことで、早速行ってみた。
フェリーでBrac島へ渡り、陸路BOLを目指す。何かそれらしい景色が見えてきた。
海の透明度が高く、熱帯の海を彷彿させる。
確かにきれいな砂浜が、角のように海にせり出している。
ビーチそのものは素朴なビーチだ。とにかく海が透き通っている。
沖の方を見ると、豪華な大型ヨットが何隻も停泊している。聞くところによると、イタリアの有名サッカー選手がお忍びでやって来るらしい。島のレストランに食事に上がって来ることもあるらしい。確かに海の向こうはイタリアだ。
世界遺産、スプリトの街へ戻ってきた。
スプリトを中心としたダルマチア地方は、中世にヴェネチア共和国の属州として栄えた地域。イタリアの遺跡を見ているような感じだ。
ちなみに101匹わんちゃんのダルメシアンの原産地ともいわれる。
ライトアップされた遺跡はなかなか幻想的。
その遺跡が今様に使用されているのも面白い。
港には、外国航路の船が停泊する。
スプリトから首都のザグレブまで寝台列車で移動する。洗面台まで付いた、なかなか機能的な寝台列車だ。次回は今回の旅の終着点、ザグレブの街。
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クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナを巡る旅の終着点、クロアチアの首都ザグレブに着いた。
街の景色はごく一般的なヨーロッパの都市といった感じだが、ゴミなどがあまり落ちていなくて、こぢんまりとした綺麗な街だ。
休日の朝であったので人通りも少なかった。
ザグレブというと、ここのプロサッカーチームに三浦知良選手が一時期所属していたことで、街の名前を知っている人もいるかも知れない。
上品な黄色が目印の市庁舎、周囲にはたくさん花が植えられていて、ステキな街のシンボルだ。
大聖堂は改修工事中だった。
旧市街をぶらぶらと歩いてみる。
なにやら広場に沢山の人が集まっていた。
そこは青空青果市場だった。野菜や果物の色が鮮やかだ。
何ともレトロな秤が街に合っている。
追伸:クロアチアのおみやげにネクタイを買って帰る人が多い。何とクロアチアはネクタイ発祥の地といわれている。17世紀にクロアチア兵(クラバット)が首に巻いていたスカーフが起源と言われている。ネクタイは英語ではnecktieだが、フランス語ではクラヴァット(cravate)スペイン語ではコルバタcorbataで、クロアチア兵の呼び名がネクタイそのものの名前になっている。
「CROATA (http://www.croata.hr)」と言うブランドが有名で、各地に立派な店舗がある。デザインが素敵で、一時期日本でも販売されていたそうだ。
次回からは本格的に南米を紹介していく。
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