院長のコラム | 2024年9月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第221回 久しぶりのマサイマラ その1:(ケニア)

コロナが開けて、何故か無性に、ケニアのマサイマラへまた行きたくなった。
今回はカタール航空を利用しドーハ経由でナイロビへ向かう。土曜日の午前は仕事をし、夕刻に関空を発ち、深夜にドーハ着。3時間で乗り継いで、翌日の朝7時にはケニアのナイロビに到着だ。
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7年ぶりのナイロビは何も変わった様子はなかった。
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翌朝、ナイロビのウイルソン空港から、国内線の小型機でマサイマラへ向かう。ナイロビからマサイマラへは1時間程度のフライトだ。
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7年ぶり、5度目のマサイマラだが、空からの景色は何も変わらない。
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サバンナの一本木が懐かしい。
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マサイマラのエアストリップへ着陸。
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それぞれのテントロッジのサファリカーが並ぶ。その殆どがトヨタのランドクルーザーなのだが、この車で動物を探しながらサファリの原野を駆け巡るのが、ゲームドライブ、日本で言うサファリだ。
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マサイ族のドライバーが出迎えてくれ、テントロッジへ向かう。
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車の後ろには、マサイの女性たちの、にわか土産物屋が並んでいる。
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今回利用した宿は、Entim Camp。敷地内に12棟の客室テントとメインテントから成るテントロッジだ。
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これが客室テント。
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テントと言っても、中の設備は高級ホテルと変わりない。
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デスクもあって充電もできる。セイフティーボックスもあり、このロッジには無料のランドリーサービスがある。これは非常に助かる。ゲームドライブは砂埃で汚れるので、洗濯物を朝、かごに入れておけば、夕方には洗濯して、畳まれて置いてある。
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洗面所とシャワー。ちゃんとお湯が出る。
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トイレも水洗だ。
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テントの眼の前にはマラ川が眺められて、カバが寝そべっている。夜はカバの鳴き声が結構うるさい。運が良ければ、ここからヌーの川渡が見られる。
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メインテントのダイニング。ここで毎食、コース料理を楽しむ。
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メインテントのリビングスペース。このロッジはアルコールもフリードリンク。
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眼の前にマラ川を見下ろす。運が良ければ、ここからヌーの川渡りが見られることがある。
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川岸にはカバがいる。
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午後のゲームドライブに出発。川岸でトピに遭遇。川を渡りたいようだ。
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トピは鹿のようだが、牛の仲間。枝分かれのない立派な角が特徴だ。
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初日から早々に、チーターを発見。
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眼から縦に伸びるラインが特徴。
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チーターの模様は黒丸の斑点。
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キリンに遭遇。
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サバンナの動物たちの中でも、キリンの長い首は、やっぱり独特だ。
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愛らしい顔をしている。
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マサイマラは鳥の種類も多彩。ツメバゲリという鳥。
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コオナガテリムクという美しい鳥。ムクドリの仲間らしい。
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ダチョウのオス。ダチョウはオスのほうが美しい
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ダチョウの羽を広げたダンス。
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象の親子を発見。
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初日早々、ヌーの大群に遭遇。
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サファリロードを横切って、ヌーた隊列が進む。
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ヌート大群は、すごい威圧感がある。川岸へ近づいてきた。そろそろ川渡りが始まる雰囲気だ。
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初日から、ヌーの川渡りに遭遇した。ただし、ここはマラ川ではなくて浅いので、少し迫力には欠ける。
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それでも対岸に駆け上がる姿は迫力がある。
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水しぶきを上げながら、必死で駆け上がっていく。
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川の中には、ヌーを狙ったワニが待ち構えているのだから。
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美しいマサイマラの夕暮れ。
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院長はマサイマラの空を見たくてここに来ると言っても過言ではない。本当に美しい。
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マサイマラの夜は肌寒く、暖炉を前に食前酒を楽しむ。


第222回 久しぶりのマサイマラ その2:(ケニア)

5度目のマサイマラ、7度目のサファリだが、ハンティングのその瞬間をまだ見たことはなかった。
ドライバーのジョセフに何が見たいかと聞かれ、もう一度ヌーの川渡りとハンティングを見たいと応えた。
サファリの朝は早い、まだ真っ暗な朝5時半、モーニングコール代わりに、テントにコーヒーとクッキーが運ばれてくる。このコーヒーが実にうまい。朝6時、さあ、出発だ。
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何気にシャッターチャンスの獲物を探して走っていると。群から離れた一頭のヌーを発見、よく見ると、雌ライオンが狙っており、追いかけ合いの末に睨めっこ状態になった。
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ヌーは全力を振り絞って、果敢にもライオンに襲いかかった。ライオンも一瞬たじろいた様子だったが。
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もう一頭の雌ライオンが現れた。ライオンの作戦勝ちで勝負あった。
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二頭共同で襲い掛かり、ヌーを仕留めた。
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喉元に噛み付くライオン。
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ヌーが息を引き取るまで、喉を噛み続ける。
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ライオンの勝ち誇った様な姿。
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ヌーが完全に息を引き取ってから、ライオンは食べ始めた。
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ゾウの親子に遭遇。
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ゾウは一日中食べ続けているそうだ。ゾウの進むところ、植物は無くなっていく。
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荒涼としたサバンナに象はよく似合う。
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お次は、マサイキリンの群に遭遇。
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キリンはあまり動かず、逃げないので、比較的見やすい動物だ。
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直ぐそばまで近づいても知らぬ顔。
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愛嬌のある顔だ。
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マサイマラは川で区域が分かれる。
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雨季には渡れない川を、乾季は4WDでガンガン走破していく。
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途中で見かけた、国境の道標。向かって右がタンザニア、左がケニアだ。マサイマラには国境のゲートなど無い。
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河岸で一頭のカバに遭遇。これは今までのサファリの中で、最も危険な状況だった。
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カバはのんびりおとなしいイメージなのだが、マサイマラで最も危険な動物のひとつだ。
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思いっきり睨まれてしまった。今にも襲いかかって来られそうな、殺気を感じた。
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河岸には、全長2m近くあるワニが獲物を待ち構えている。
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川面にはカバの群れがぷかぷかと。のんびりムードなのだが。。。
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ジャレあっているのか。
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怒っているのか、凶暴な姿が。
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何もない道端で急にストップ。ブッシュを進んで回り込むと、巣穴が現れた。
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サーバルキャットだ。チーターの様に顔が小さい。
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マサイマラは鳥の種類も多い。
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動物と共生している鳥もいる。
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イランドに付く虫を食用とする鳥。持ちつ持たれつ。
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猛ダッシュで多くのサファリかーが集結。レパード発見。車が集まる数からも、その貴重さがわかる。サファリ初日から大物の連続だ。
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皆んなの注目をよそに、すたすたと通り過ぎて行く。
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ちらっとこっちを向いてくれた。こういった場面で、動物が来る方向へ車の位置どりをするのもドライバーの腕次第なのだ。
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夕暮れ時の帰り道で、ハイエナに出会った。
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いつも悪役のハイエナ。見た目がこれだから仕方ない。
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夕暮れのサバンナ。この空が大好きだ。


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