大阪 城東区の内科、循環器内科クリニック。循環器疾患、生活習慣病の管理、花粉症などアレルギー疾患、禁煙外来対応。
“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録
ではでは、今回の主役、ヌー。今までは注目することもなく、その辺にいてるという感じだったのだけど。。。
ドライバーが、川渡りの舞台になる川辺に連れて行ってくれた。
対岸には、何台かサファリカーが同じように見に来ている。川面に何か岩のようなものが、ポツポツと。
よく見てみると、ヌーの死骸だ。
川渡りに失敗したヌーが、このような無残な姿で残っている。
その壮絶さが伝わってくる。
いったい、どんなドラマがここで繰り広げられたのか。
この時期のヌーは確かにいつもとは違った動きをする。
通常はシマウマと同様に、群れでのんびり草を食べているのだが、
この時期のヌーは、何かに引き寄せられるかのように、皆同じ方向を目指して進んで行く。
群れから隊列へどんどん吸収されて、果てしなく長い隊列が形成されていく。
ヌーの隊列が川辺に近づいてきた。
川辺にはすでに、たくさんのサファリカーが陣取っていた。
皆、川渡りの様子を一目見ようと、世界中から集まった見学者だ。
今回、自分がヌーの川渡りに挑戦できるはたった1日。ドライバーのマンデラが、川辺から少し離れたこの場所を敢えて選んだ。この場所で、2時間以上じーっと待ち続けた。こんな場所を選んだ理由は、川辺の最前列に並んでしまうと、場所が変わった場合に身動きがとれなくなるので、川渡りの場所が大体決まるまで、自由の利く場所でじーっと待つ作戦だ。
ヌーの隊列の先頭が川辺に近づいてきた。
じわりじわりと、近づいては止まり、近づいては止まりを繰り返している。まるで「坊さんが屁をこいだ」みたいな様子だ。川にワニやカバなどの敵がいないかなど、慎重に場所とタイミングを選んでいるそうだ。
あと少しのところまで近づいた。誰もが、これで始まるぞと息を飲んで見守っていたのだが、一向に始まらない。
昼近くになって、多くのサファリカーが諦めて、昼食にロッジへ帰って行った。
我々は早朝にロッジを出発し、途中に川辺で軽い朝食を食べただけだが、昼食には帰らずに、この地で粘ることを選択した。
突然、川とは反対の方向へ走り出してしまった。これで99%ダメだと諦めかけた。
ヌーの大群は、別の川辺に近づいたところで、隊列を整え出した。
ここからは川の様子がわからない。気持ちはすでに折れていたのだが。。。
隊列の先頭のヌー。べつにこのヌーがリーダーというわけではなく、何かをきっかけに、川渡りが始まるのだそうで、シマウマがそのきっかけとなることもあるそうだ。
この数十分後にマンデラが、突然車を走らせた。何かが起きる気配だ。
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