院長のコラム | 2015年9月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第139回 アジアの至宝「アンコール・ワット」3(カンボジア): アンコール・トム その2

バイヨンを抜け、バプーオン寺院へ向かう。
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バプーオンへ続くこの参道は「空中参道」と呼ばれていて、横から見ると高さ2メートルの3列の円柱に支えられて、地面から浮いたようになっている。
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沐浴をしたといわれる池。
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「空中参道」を進んでいく。バプーオンとは「隠し子」という意味で、その昔、敵から王子を守るために、この寺院に隠したからだと言われている。
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バプーオンは3層構造のピラミッド型になっていて、遠景と近景では見え方が異なる。
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入口の階段を上っていく。
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階段を上り、正面から中央祠堂を見上げる。
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斜め方向から。
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少し離れて見るとこんな感じだ。
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この急な階段を上り、もう1層上へ。
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上の回廊。
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上から見下ろした様子。
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寺院の裏側で、みな立ち止まって壁を眺めている。何やら意味のある壁面らしい。よくよく見ると、顔のように見えてくる。これは「寝釈迦像」といわれるもので、向かって左側がお釈迦様の顔で、右側が胴体となる。
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お釈迦様が横になっている像で、説明ではこのようになっているのだが、なかなか上手く見えない。
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次にピミアナカスへ向かう。ジャングルに隠れた廃墟のような寺院だ。グアテマラのティカル遺跡に似ているように思う。
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赤茶色のラテライトを積み上げてできた、ピラミッド型の寺院だ。
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損傷がかなり進んでいる。
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王宮のテラスから、前庭を望む。暑いため、車やバスは木の下に集まって駐車している。
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象の鼻が柱になった、「象のテラス」。
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象が鼻でハスの花を絡め取っている様子だそうだ。
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ライ王像があるテラスで、「ライ王のテラス」と呼ばれる。
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テラスの高さは6メートルあり、壁一面に壁画が彫られている。
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阿修羅と神々が一緒に描かれている。

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第140回 アジアの至宝「アンコール・ワット」4(カンボジア): タ・プローム

次はアンコール・ワット遺跡群の中でも人気の高いスポットである、「タ・プローム」へ移動。
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入口の四面観世音菩薩。この寺院が元は仏教寺院であったことがわかる。その後にヒンドゥー教寺院に改修されたそうだ。
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寺院というよりは、廃墟といった感じで、後で紹介する「ペンメリア遺跡 」と共に、「天空の城ラピュタ」を彷彿させる。文明が自然に飲み込まれたかのような光景だ。
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今までに見たことのない不思議な世界だ。
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ガジュマルの木が建物を飲み込むように浸食している様子は圧感だ。
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一見、樹木が建物を破壊していっているように見えるのだが、樹木が崩壊しかけた建物を支えているという見方もある様だ。
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寺院の中の崩壊もかなりひどく、回廊もこんな様子だ。
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周囲も崩れ落ちている。
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瓦礫と化した崩れた壁面には、繊細なレリーフが彫られている。
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蛸の足のように,縦横無尽に伸びたガジュマルは、確かに柱や梁のように建物を支えているようにも見える。
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崩壊はかなり進んでいる。
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ガジュマルの根の隙間から顔が覗いている。
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デバター(女神)が微笑んでいた。
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木の根の隙間が、ちょうど入口になっている。
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まるで生き物の血管のようだ。
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銀色に輝く木。
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自然と人工物が共生しているかのようにも見える。
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立派に根を張った木。
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回廊の外側の状況はかなり深刻で、
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まさに廃墟と化している。
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不思議なレリーフを見つけた。「恐竜」のレリーフだ。自分には今様な恐竜のイラストのようにしか見えず、何でこの時代にこのようなレリーフが??? この遺跡で一番の不思議だった。

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