大阪 城東区の内科、循環器内科クリニック。循環器疾患、生活習慣病の管理、花粉症などアレルギー疾患、禁煙外来対応。
“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録
またまた中南米に戻って、今回からはカリブ海の島国、キューバを紹介する。北朝鮮などと並んで「ならず者国家」などと呼ばれ、アメリカとは犬猿の仲、すごく近くて遠い国だ。親米国の日本からも、なんか遠くに感じる国だ。
現地通貨への両替も米ドルは手数料が高く、カナダドルやユーロで持って行くのが現実的で、アメリカ系のクレジットカード、アメリカン・エクスプレスは使用できない。
アメリカからこんなに近いにもかかわらず、アメリカからの商用航空路線はなく、カナダやメキシコ、パナマなど、アメリカ以外の国を経由して行くことになる。
こう書くと、なんてやっかいな国だと思われるのだが、アメリカ以外の国からは非常にメジャーな旅行先で、観光は砂糖産業と並んで、この国の大きな産業なのだ。
空港には色んな国旗が掲げてあったが、アメリカ合衆国は見あたらなかった。右奥に北朝鮮はあった。
では、キューバの首都で世界文化遺産に指定されているハバナ旧市街を紹介する。
ホテルから街を見下ろすと、何かタイムスリップしたかのように感じる。何がそう感じさせるのか、それがこの国の魅力なのであるが、それはこの国が歩んできた歴史的背景にある。
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スペインの植民地として、砂糖産業で発展し、中南米の植民地と本国スペインを結ぶ中継地として発展した。
その後、アメリカの力で独立し、アメリカの庇護の下に発展したが、政権は汚職で腐敗し、1959年に起きたカストロらによるキューバ革命で社会主義国家となり、米国と断絶することになる。
つまり、スペイン植民地下でコロニアルな街が形成され、その後に自動車やジャズなどアメリカ文化が急速に流入し、1959年で止まった。街はその、止まったままなのである。
ビルは老朽化し、屋上には新たな生活の場が出来ている。
ハバナ旧市街には、観光用の馬車が行き交っている。
旧市街の建物はなかなか立派。
古びた建物が、いい雰囲気を醸し出している。これがキューバの魅力なのかも知れない。
馬車で優雅に街を見て回るもよし、人力タクシーもよし。
古びたスペイン統治時代の建物があちこちにある。
世界遺産への登録名は「ハバナ旧市街とその要塞群」。海賊や外国からの攻撃に備えるために四つの要塞が造られた。その一つ「フエルサ要塞」。
では、街の中心部を歩いてみよう。こんな具合で、古いビルの間の路地といった感じの通りが入り組んでいる。
こんなオンボロなサイドカーが現役で走っていて、嬉しくなってくる。
きれいに手入れされたモノもある。
アルマス広場の青空市には年季ものの本が並んでいた。
商店のウインドーには、革命やカストロ議長(当時)を祝う、政治的なポスターが貼られていた。こんなところはロシアと同じだ。
青空市では、こんな軍帽がおみやげに売られている。
キューバのもう一つの産業が「医療」。キューバは「医者」を旧共産圏の国々に輸出している国だ。確かに自分はポーランドの病院で働くキューバ人医師にあったことがある。その医療レベルは計るすべがないが、医学教育に力を入れているというのは確かなようだ。この女性は本物のナースなのかコスプレなのかはわからない。
海側に出て、これはモロ要塞。
この風景に異様にマッチするおじさん。
海岸線沿いのマレコン通りの夕暮れ。波しぶきが道にまで溢れてくる。
知らずに立っていると、ずぶ濡れになってしまう。ハバナの有名な光景だ。
夜は古い建物がライトアップされて、また違った雰囲気を醸し出す。
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