院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第101回 ロシア探訪その2:ロシア帝国の宝箱 サンクトペテルブルグ

今回は、ロシア料理から。
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サンクトペテルブルグのレストランが発祥ともいわれている、「キエフ・チキン」。キエフ風カツレツなどとも呼ばれ、チキンカツの中にたっぷりのガーリックバターが入って、切ると中からバターが流れ出てくる。キエフとは、今混乱しているウクライナの首都の名前。でもウクライナ料理ではないようだ。
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もう一つ、ロシアの代表的な料理、ビーフ・ストロガノフ。細切り牛肉の野菜炒めにサワークリームを合わせた料理で、ストロガノフ伯爵家の名前が起源と言われている。
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なにげに停まっていた、「動く公衆トイレ」。これはけっこう珍しい。
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ロシア正教の教会、聖イサク大聖堂。金色のドームが美しい。
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ピョートル大帝像と聖イサク大聖堂
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イサク広場から並木越しに眺めた聖イサク大聖堂。
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中に入ってみると、その重厚感と荘厳さに圧倒される。
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今までいろんな教会を見てきたが、この教会は特に美しい教会だった。
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局面を多く取り入れて、壁画と模様のなすコントラストが美しい。
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特に、内側から眺めたドームはすばらしい。
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ライトアップされた大聖堂
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では、サンクトペテルブルグ観光の目玉、エカテリーナ宮殿を紹介する。
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その名の通り、ピョートル大帝の后であったエカテリーナ1世に由来した、ロココ調の宮殿で、サンクトペテルブルグ郊外にある。ベルサイユ宮殿を模して造られたなどと言われている。
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舞踏会が開かれていた大広間
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何から何までキンキラキン。
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立派なデルフト焼き(オランダ)の暖炉。これだけで美術品だ。
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壁のレリーフが美しい。
でも、エカテリーナ宮殿を見学していて、なんか違和感を覚えたのは自分だけだろうか。なんかどこかで見たような。。。というものが多い。つまり、西欧の建築様式、美術品、調度品を金に飽かせて集めたという感じで、ロシアらしさというか、何かオリジナリティーを感じなかった。
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有名な「琥珀の間」
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壁が全て、琥珀でできている。
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第二次世界大戦中、琥珀がドイツ軍に持ち去られ、琥珀の間は失われていたが、2003年に復元されたそうだ。
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市内に戻って、周囲とは変わった雰囲気の教会、「血の上の救世主教会(スパース・ナ・クラヴィー教会)」を紹介する。
変わった雰囲気と言うよりも、むしろロシアらしい雰囲気がする教会といった方がいいかもしれない。逆に、他の建築物が西欧の模倣で、むしろロシアらしくない様な感じがする。
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この教会は暗殺された皇帝、アレクサンドル2世を弔うために建てられたそうだ。
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見る方向によっていろんな見え方のする、本当におもしろい建築だ。
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ロシア革命によってソ連となってからは、教会は閉鎖され、第二次世界大戦中は野菜倉庫として使われたそうだ。教会自体も数奇な歴史を歩んでいる。

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