院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第67回 クスコとマチュピチュ3(ペルー):天空のバザール(市場)

今回はクスコ周辺の観光スポットを紹介する。
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クスコ郊外を流れるウルバンバ川。アマゾン川の源流の一つでもある。このウルバンバ川の流れる渓谷は「聖なる谷」と呼ばれ、インカ帝国の遺跡や村落がたくさん残っている。
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この景色にはリャマがよく似合う。アンデスに生息するラクダ科の動物。アルパカや高級毛織物のビクーニャはその仲間。山々にはしましまの模様がある。よく見てみると。
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これは「アンデネス」と呼ばれる段々畑。平地の少ない山岳部で効率の良い農業を発展させた、インカの技術力だ。
ジャガイモやトウモロコシなどこの地を原産地とする農作物は多い。
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山間の渓谷の街の中心に、何やらテントがたくさん張られた区域がある。これが観光地としても有名な「ピサックの市場」だ。
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所狭しと露店が広がり、地元の人はもちろんのこと、観光客でにぎわっている。
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野菜から民芸品までありとあらゆるものが売られている。
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民族衣装で着飾った娘達。
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八百屋で売られていたトウモロコシ。色んな色と形がある。
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特にこの濃い紫色のものが、「チチャ・モラーダ」というペルーの代表的な紫色のジュースの原料となる。
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ピサックの市場で有名な窯焼きのパン屋さん。
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その軒先に、何故かかわいいモルモットのようなネズミが飼われていた。これはテンジクネズミの一種で、ペルーでは「クイ」という。何と食用なのである。
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これが代表的な「クイの窯焼き:cuy al horno」。ペルーの山岳部ではよく食べられる料理で、クイの丸焼きというか、姿焼きというか、クイを開いてオーブンで焼いてある。顔が付いているので、睨まれたような気になる。自分も当然の事ながら、あまりにグロテスクで最初は食べられなかったが、日本人を含め食べた人が皆結構いけるというので、恐る恐る食べてみた。肉は少ないのだが、ゼラチン質で、味はたしかに結構美味しかった。
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今回の行程で、最も標高の高い3800mにあるチンチェーロという村に立ち寄った。まさに富士山の頂上よりも高い村だ。この坂道の上に毎週日曜日に開かれるバザール(市場)があるという。短い坂なのだが、空気の薄いこの地では結構きつい。
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坂の上には広場が広がり、その向こうには侵略者であるスペイン人が造った教会がある。
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何とも素朴なバザールだった。
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結構きれいな織物が売られていた。
次回からはいよいよマチュピチュを紹介したい。

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