院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第56回 アタカマからウユニ塩湖へ1(チリ・ボリビア):月の世界 サンペドロ・デ・アタカマ

テレビ番組で、ボリビアの高地にある、ウユニ塩湖という四国の半分程もある大きな塩の湖が紹介されていた。その白い世界を車で爆走するというもので、雨期には湖面に水が張って鏡の様になり、空が地面に映ってあたかも天空を走っているような感覚になるそうだ。調べてみると、その行程には何とも美しい赤い湖、緑の湖があるという。是非とも行ってみたくなった。
ウユニ行程.jpg
今は首都のラパスから、飛行機でウユニへ行く方法もあるようだが、チリ国境に近い赤い湖(Lago Colorada)や緑の湖(Laguna Verde)を見るのであれば、ラパスから3泊4日の4WDツアーが一般的だ。でもこの旅程は辺境慣れしている我が家にもさすがにきつい。4000mを超える高地を7人乗りのランドクルーザーに目一杯乗って走る。ホテルと呼べるような宿泊施設はなく、夜は氷点下にもなる高地で、暖房もない小屋のベッドに寝袋で寝るというもの。さぞかし夜空は綺麗だとは思うが、さすがに子連れには厳しいと判断した。そこで、最短でこれら全て満喫して帰ってこれる行程をプライベートツアーで組んだ。
チリのサンチアゴから入り、国内線でカラマまで北上し、カラマから車で1時間のサンペドロ・デ・アタカマで一泊し観光を兼ねて高地順応。翌日から車とドライバーを借り上げて、アタカマを朝に出発しチリ側を北上し一路ウユニ塩湖へ向かい、ウユニ塩湖の塩のホテルで一泊、翌日ボリビア側を南下し、Lago ColoradaとLaguna Verdeなどの絶景を満喫しながら夜にカラマに到着する。アタカマ発一泊二日、丸36時間の行程だ。今回の行程はボリビアの旅行会社コルケツアーに依頼した(www.colquetours.com)。
Atakama1002.jpg
リマから一旦チリの首都サンチアゴまで南下し(空路3時間)、そこからカラマまで北上する(空路1時間)。カラマは鉱山の街、何にもない殺風景な空港だ。
Atakama1004.jpg
空港の周囲には荒涼な景色が広がる。ここから陸路で1時間のサンペドロ・デ・アタカマへ向かう。
Atakama1008.jpg
サンペドロ・デ・アタカマ(標高2400m)はチリで最も古い街だそうで、有名な観光スポットの一つ。この周辺だけでも絶景を十分満喫できる。
Atakama1012.jpg
街の雰囲気はペルーの高地とよく似ている。素朴な街だ。
Atakama1016.jpg
世界各国からの観光客でにぎわっている。高地順応を兼ねてここで一泊。明日の朝はウユニ塩湖へ向けて出発だ。
Atakama1104.jpg
せっかくアタカマに来たのだから、アタカマの有名な観光スポット「月の谷」へ。
Atakama1108.jpg
月の世界は本当にこんな感じなんだろうか。
Atakama1112.jpg
この月の谷でNASAが月面や火星探査機の実験を行ったという。
Atakama1116.jpg
奥に見える山の標高は6000m。
Atakama1120.jpg
影が出来てくると、より宇宙的な景色に見えてくる。
Atakama1124.jpg
緑が全くない、乾いた景色が広がる。
Atakama1208.jpg
実際に月の谷を歩いてみる。
Atakama1204.jpg
浸食で出来た溝は切り立った岩壁になっている。
Atakama1216.jpg
砂漠の中を歩いていく。
Atakama1220.jpg
地層がむき出しになっている。アメリカのグランドキャニオンに似た景色だ。
Atakama1228.jpg
砂山を駆け下りて遊ぶ人達。このアタカマ砂漠は南北に1000kmも続くという。
Atakama1234.jpg
この地域には浸食で出来た奇岩がよく見られる。
Atakama1238.jpg
次回は様々に色を変える、夕暮れの様子を紹介する。

よかったらポチッと押していって下さい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

月別アーカイブ

最新の写真

  • f00380.jpg
  • f00370.jpg
  • f00365.jpg
  • f00360.jpg
  • f00355.jpg
  • f00345.jpg
  • f00330.jpg
  • f00320.jpg
  • f00310.jpg

写真一覧へ